自己紹介

つぶやくことなんてない

無為

 久しぶりにログイン.現在,大学院修士課程1年.来年また卒業論文を書かなくてはいけない.でもこのごろ何もやる気が起きない.研究が分からない.この一年間の進捗は特にない.でもべつに怒られもしない.就活をしなければいけない.起きている時間が惜しい.だから適当な文章でも書いてみようかと思って夜中に煙草を買ってきてぷかぷかとしていたら5時になっていた.

 煙草について書いてみようと思う.そもそもなんで煙草なんか吸うようになったんだろうか.我ながら百害あって一利もないと思うし,どんどん世の中が禁煙の方向に向かっているのもすごく理解できるしいい傾向だと思う.去年久しぶりに吉田キャンパスに行ったとき,いつも授業の合間に時間をつぶしていた,時計台東の喫煙所が使えなくなっていた.それに加えて,数年前は毎日なんとなく過ごしていた吉田キャンパスがものすごくがらんとしていて,すごく物悲しい気持ちになった.でも時計台前のクスノキにたむろしている少数の学生を横目に附属図書館に向かっているとき,心が締め付けられるような思いも感じた.桂の自室に引きこもり一日の大半を睡眠に費やす生活を2年もしていると,あのころ吉田で送っていた,つまらないけど外に出て,やるべきことがあった日々が急に恋しく,自分の生活に充実感を与えていたんだなあと感じようになってしまったみたいだ.これは想像していなかった.あんまり大学とか場所に対して思い入れのない生活をしていたと思っていたんでだけどなあ.年をとるとはこういうことを言うんだろうか.

 京大生が主人公であるという森見登美彦の「四畳半神話大系」.京大出身の著名な小説家としてもう一人挙げられる,万城目学の作品は高校生の頃に鴨川ホルモー,鹿男など一通り読んで面白いと思ったのだが,この四畳半についてはルネなど京大の書籍コーナーで激推しされているものだから,大学一回生くらいの頃に手に取って少し読んだもののすぐにアレルギーを起こしたっきり控えていた.あの形式ばった,いかにもな感じの文体に気味悪さを感じてしまった.なにか気に食わないところがあったんだと思う.高校生くらいのときに読んでいればまた違ったのかもしれないが.最近,時間を持て余してアマゾンプライムビデオのホーム画面を断続的にスワイプして画面を更新していた時に,この四畳半が現れた.結構前にアニメ化しているらしく,若干アレルギーを思い出したものの,指の往復運動をやめて覗いてしまった.一気に全部見て非常に悲しい気持ちになりました.食わず嫌いしていてすいませんでした.僕が未熟だっただけみたいです.

 なんでこんなにつまらないのか.これは今住んでいる場所が悪いというよりも,現在の自分の生活にこれといった目的がないことによるものだろうと思う.ここ2年間は本当につまらない日々を送ったような気がするが,また時間がたったら懐古して懐かしむようになるだろうか.あんまりそんな気がしない.何しろイベントがないからだ.バイトもしていない.研究室にたまに行くだけ.今の生活は楽でも苦しくもなく,何も記憶に残らない.

 去年の秋ごろに,定期的に合っている古い友人と話す機会があった.場所は出町柳の鳥貴族と決まってしまっている.せっかく吉田に行くのだから,本当はもっといろんな選択肢があるはずだが,なぜかここからは抜け出せない.話はとりとめもないもので,でも友人の最近の話を聞いたりなんかして楽しかった.ここで思ったのは自分の最近の話が全くないということだ.ちょっと愕然とした.ほんとに何にもない.だからこうして慰みでブログを書くのではないか.

 煙草について書こうとしていたのだった.とりとめのないことならいくらでも書ける.この文章はあまり人に見せて楽しませることを前提にしていないのであしからず.大学一回生の秋くらいにバイトをしてみたいと思ってタウンワークを入手.塾講などコミュニケーションが求められる職種はハナから除外し,大学からほど近いコンビニに応募.面接では店長(20代中ごろ)の人に志望動機などを聞かれた.志望動機なんかあるわけがなく,でもどのくらい真面目に答えるべきか分からず,「コンビニの業務に昔から興味があった」などと訳の分からないことを真面目な感じで話し,採用.求人出してるくらいなのでまあ落ちるはずはないんですけどね.結局そこで2年半も働いていました.店長3人くらい変わったなあ… 煙草を吸いだしたのはそこの同僚(こういう言い方が正しいのか)に吸ってる人が結構多くてそれでいつの間にかという感じです.もう書くの飽きてきた.それ以来,しばらく普通に喫煙者として生活していたんですが,どうものどが痛いことがあったり,それが急に不安になって医者に診てもらったりして少しずつやめた方がいいんじゃないかと思うようになってきました.そして一年前くらいに禁煙しようと思い立ってやめてみたことがありました.別に自分はいつでも辞められると思っていたので,一箱吸い終わって,買いに行くかここできっぱりやめるか10秒ぐらい悩んだ後に,いつでもやめれるから,ということでコンビニに出かけるということを何回も繰り返して,一度一か月くらい吸わなかったことがありました.別に体がニコチンを求めているとかは感じたことはありませんでしたが,急に生活の中に「暇」ができてしまったような感じがしました.ネットで動画を見るなり,学校の勉強するなりしているときにふと思い立って箱から取り出し,ベランダに出て煙を浮かべるというルーティンが結構生活の中でメリハリになっていたんだと思います.冬の深夜に星を眺めながら一服するのは,別に感動とか感傷があったり風情のあるものではないですが,自分の生活に充実感を与えてくれる瞬間でした.

続きが書けない.筆が止まったので終わり.毎日こんな文章でも書くことを日課にしたらいいかもしれませんが続くか分かりません.小梅太夫でもやってるらしいですよ.